解説

【面接対策】地方公務員に受かる志望動機は具体性が高いビジョン(完全勝利)

絶対に地方公務員になりたくて、志望動機を考えている皆さん、この記事が目に止まって本当に良かった。誰にも負けない志望動機の書き方を無料でお教えします。

この記事を書くに当たって、たくさんの志望動機に関する記事を読みましたが、60〜70点くらいのものばかりです。

○○をテーマにしよう、△△のキーワードを入れようというアドバイスばかりで、どんなに風に書けば良いのかが書かれていません。これでは、競合相手に差をつけることができないでしょう。

では、どうすれば良いのか・・・結論からお伝えします。

地方公務員になりたいなら、志望動機は具体性の高いビジョンを述べてください。

なぜかと言うと、どんなに重要なテーマを志望動機に選んだとしても、具体性のない概論ばかりじゃ、誰が述べても同じ内容となり、つまらないからです。

『環境問題に取り組みたい』『防災を強化したい』などの志望動機がそれに当たり、誰にでも述べられる志望動機のため、特に心に刺さりませんよね。

しかし、具体性の高いビジョンを志望動機にすることによって、面接官に感動を与えて印象に残り、採用される可能性がグッと上がるでしょう。

それでは、順を追って詳しく解説していきます。

受かる志望動機は具体性が高いビジョン

具体性の高いビジョンって何だろう?そんな疑問を持ったことと思います。その疑問は、次の表を見れば解決するでしょう。

・環境問題に取り組みたい
・地球温暖化防止に取り組みたい
・地球温暖化防止のために木を植えたい
・地球温暖化防止のために檜を○○地域に植えたい
・地球温暖化防止のために毎年500株の檜を○○地域に植え、植林の町として村おこしがしたい

下になればなるにつれて、具体性が高いビジョンとなっています。受験者から単に環境問題に取り組みたいと言われても、面接官は全く興味を示しません。

しかし、具体性が高ければ『効果はあるのか?』『予算はいくらかかる?』『実現可能か?』『他市で事例はあるか?』『どうやって調べた?』『興味を持ったきっかけは?』『専門的な学習はしてる?』など、様々な疑問と興味を抱かせることができるわけです。

概論は誰が述べても同じ(つまらない)

世の中には取り組まなければならないテーマはたくさんあり、各自治体においても優先度や緊急度を測りながら政策を進めています。

地方公務員は、国や地域、住民のために働く職業のため、どうしても志望動機に社会や地域が抱える問題を選択しがちです。

しかし、それは誰もが考えることであって、概論を述べたところで、面接官は何度も聞いた話に飽き飽きしてしまいます。

ところが、概論からさらに深掘りした話をすることで『この子は違うな』と思わせることができるわけです。

このため、私は敢えて人が選択しそうな題材を選択し『1番面白い話をしてやろう』と考えます。具体的には、地域問題、社会問題、自分の経験の中からの選択です。

その代わり、志望動機として書く・発言するからには、何を質問されても回答できるような準備が必要となる点にご注意ください。

また、地域問題を志望動機にしない場合でも、地域問題についての質問がある場合がありますので、当該地方公共団体のHPは必ずチェックしましょう。

全ての地方公共団体へのリンクを用意していますので、ご利用ください。

府省庁・都道府県・市町村・独立行政法人へのリンク集

志望動機の述べ方をマスターしよう(PREP法)

どんなに良い考えがあっても、相手に伝わらなかったら意味がありません。面接は、考える力よりも、伝える力が重要となります。

そこで、プレゼンテーション等によく使われる技法である『PREP法』を使い、論理的な構成を作り上げましょう。アルファベットを見ると警戒するかもしれませんが、初心者でも簡単に使いこなせる方法なので、ぜひ試してください。

まず、PREPとは、『Point』『Reason』『Example』『Point』の頭文字を取った言葉です。

PREP法
  • Point:主張
  • Reason:理由
  • Exampke:具体例
  • Point:結論

いまいちピンと来ていない人のために具体例を示します。

具体例
  • 主張:地方公務員になりたいなら、志望動機は具体性の高いビジョンを述べてください。
  • 理由:なぜかと言うと、どんなに重要なテーマを志望動機に選んだとしても、具体性のない概論ばかりじゃ、誰が述べても同じ内容となり、つまらないからです。
  • 具体例:『環境問題に取り組みたい』『防災を強化したい』などの志望動機がそれに当たり、誰にでも述べられる志望動機のため、特に心に刺さりませんよね。
  • 結論:しかし、具体性の高いビジョンを志望動機にすることによって、面接官に感動を与えて印象に残り、採用される可能性がグッと上がるでしょう。

上記の具体例は、この記事の導入文に私が書いた文章です。あなたが、この記事をここまで読み進めたということは、あなたの心に刺さったということですよね。

このように、PREP法を使用することで、上手なプレゼンテーションができるようになります。文章でも会話でも応用が効くため、ぜひ身につけておきましょう。

(参考)志望動機に選択可能な社会問題

具体性が高くて論理的なプレゼンテーションが効果的なのはわかったけど、書きたいテーマが思い浮かばないよというあなたのために、テーマを提供します。

  • テーマを選択(考案)
  • テーマを出来るだけ具体化
  • PREP法を用いて文章化

このような手順で、最高の志望動機を作り上げていってください。わからないことは、インターネットでどんどん調べ、自分の言葉に直して書きましょう。

なお、志望動機に選ぶテーマは、世界や国ではなく、自治体や自分ができること、やりたいことに着目して書きましょう。

テーマ
  • 地域の抱えるマイナー問題
  • 少子化問題
  • 待機児童問題
  • 学校統廃合
  • 高齢化問題
  • 高齢ドライバー問題
  • コミュニティの減少
  • 介護人材不足
  • 医療機関不足
  • 医師・看護師不足
  • 集会所の減少や老朽化
  • 空き家問題
  • 人口減少
  • 産業維持
  • 特産物の考案
  • 経済不振
  • 完全失業率
  • ふるさと納税対策
  • 税金滞納者対応
  • 町内会維持
  • インフラ整備
  • 防災(地震・水害・台風)対策
  • 新型コロナウイルス対策
  • SDGsに関する取り組み
  • 5G通信への移行
  • テレワークの推進
  • SNSの活用
  • 外国人住民への対応
  • インバウンド需要の回復
  • 環境問題
  • 自分の体験(部活・勉強・生徒会だけだと弱い)

ここに書いたテーマはあくまで例示です。自分でオリジナルのテーマを思いついたのであれば、問題ありません。

※SDGsって何?という人のための記事
 →【17の目標】地方公務員のためにSDGsをわかりやすく詳しく解説

※本気で採用を目指すなら、大きな武器として行政書士試験合格を目指すのもあり。
 →【効果抜群】地方公務員になるために行政書士試験に合格しよう

面接官がビジョンを思い浮かべたら勝利!

ここまで読んでいただきましてありがとうございます。これで、具体性が高くて論理的なプレゼンテーションを、好きなテーマから選んで書けるようになりましたね。

一度では理解できなかった方は、志望動機を書きながら記事を読み返すと効果的です。

志望動機は、文章であっても会話であっても、必ず書いて構成し、声に出して読みましょう。世界の超一流の経営者たちも、重要なプレゼンテーションをする際にはそうしてきた歴史があります。

面接官があなたのプレゼンテーションを見て、聞いて、考えて、ビジョンを思い浮かべたらもう・・・勝利と言っていいでしょう。

あなたも地方公務員の仲間入りです。頑張ってくださいね。