地方公務員皆さんは、上司や先輩から『読書をしなさい』と言われた経験はありませんか?
若しくは、部下や後輩に『読書をしなさい』と言った経験はありませんか?
しかし、残念ながら読書習慣のない人が、他人に言われて読書を始める可能性は0に等しいでしょう。
なぜなら、新たに読書を始める時間(暇)がないためです。
10年くらい前までなら、仕事から帰宅して、ドラマやバラエティをいくつか観たら、後は寝る時間までまったりとした時間が流れていたかもしれません。
しかし現在は、人それぞれ好きなことに対して、自分からアクセスする方法がいくつもあり、時間が足りなくて仕方がないはずです。
読書のような確実に時間を費やさないと行けない行為を始めるには、相当な動機が必要となります。
ただし、私も読書を大事にしているタチなので、この記事では、『読書をしなさい』が難しい理由を詳しく解説した上で、読書をする際のテクニックと、読書を始める前に読むべき書籍を紹介したいと思います。
数分で読み終えるようにまとめますので、どうぞ最後まで御覧ください。
web世代に読書をしなさいは難しい
前記のとおり、元々生活スタイルに読書を取り入れていた人以外は、読書をするのは難しい時代となりました。
では、全く情報を取り入れていないのかと言うと、そういうわけではありません。読書以外の方法を取っている場合もあります。
例えば『ビジネス書』については、様々な知識やテクニックを得ることで、仕事や人生に役立てたり、自己啓発したりする目的がありますが、今はブログやYouTube等で代替されているケースが多いです。
また、小説やエッセイのような『エンタメ書』については、漫画、アニメ、ゲーム等で代替されているケースが多いです。
このように、代替する媒体がある中で、わざわざ読書をする必要性を感じないのは、やむを得ないことだと思います。
しかし、どちらにもメリット・デメリットがあることは知っておくべきでしょう。読書は時間が掛かるのが最大のデメリットですが、ブログ等にもデメリットは存在します。
なお、エンタメに関しては娯楽ですから、好きなものを楽しむ以外にありませんので、細かいことは説明しません。ここからは、ビジネス書とブログ等を比較していきます。
書籍(ビジネス書)とブログ等の決定的な違い
書籍とブログ等とでは決定的な違いがあります。
それは、書籍は情報が塊で入ってくるのに対し、ブログ等は得たい情報のみがバラで入ってくることです。
基礎知識や能力が備わっていれば、バラの情報から周辺知識に辿り着くことができますが、備わっていない場合は、得た情報が片手落ちとなり、ミスに繋がってしまう可能性があります。
例えば、労働基準法第32条『使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。』この情報をバラで得た場合、『40時間以上働かせたら労働基準法違反だ!』と勘違いしてしまう可能性があります。
しかし、書籍で得た場合は『ただし、第36条の規定に基づく協定をし、労働基準監督署に届け出れば大丈夫!』と塊の情報を得ることが可能です。
とはいえ、時間を割いて書籍を最初から最後まで読んだとしても、なかなか記憶には残らないし、そもそも途中で挫折してしまうことも多いのが現実です。
では、どうしたら読書を効率的に行うことが出来るのか?
ビジネス読書はテクニックも重要(5つ紹介)
読書を効率的に行うためには、テクニックも重要です。だらだらと読んでいても、時間の浪費をしてしまいがちです。
このため、この記事の最後として読書に必要なテクニックを紹介していきます。
まず、テクニックは大きく2つに分けることができます。
・速読術
・読解術
速読術は、一朝一夕で行えるものではなく、身に付く前に飽きてしまうことと思いますので、ここでは読解術を5つに分けて紹介していきます。
なお、この記事を書くに当たって、参考となった素晴らしい書籍を紹介しておきます。このブログ記事では物足りないと感じた方は、ぜひご購入ください。
目的(キーワード)を設定する
書籍を読む前に、目的を設定します。この本を何のために読むのか、読んだ後にどうなりたいのかを設定することで、記憶に残す情報を取捨選択することができます。
さらに具体的に、キーワードが決まっていればなおよしです。
例えば、「MicrosoftOfficeを使いこなして効率化!」という書籍を読む場合に、『EXCELについて詳しく知りたい』『EXCELで効率化できるようになるんだ』と目的を設定し、『ショートカット』『関数』をキーワードに設定すれば、どのようなショートカットと関数があって、どのように使用すれば効率的になるかといった視点で読書ができます。
目的やキーワードを設定したのならば、無関係なところは読み飛ばしてしまっても構いません。目次を見れば、目的やキーワードを拾えるページが大体わかります。飛ばしたところは、余裕があれば後から読みましょう。
期限を設定する
余った時間にしようとしても、全く進まないのが読書です。
時間をかけてだらだら読んでいても、全然頭に入りませんし、途中で挫折してしまうと思います。
これを解決するには、期限を設定のが1番簡単です。
3日で読もうとか、1週間で読もうと思うと、読書を優先するようになりますし、必要なところだけを集中して読むようになります。
だらだらでもなく、無理にはならない程度の丁度よい期限設定をしましょう。
書き込みする
読書をして思ったことを書き込んだり、目的・キーワードにマークをつけたりすることで、記憶に残りやすくなり、後から読み返したときに記憶が蘇りやすくなります。
また、文字で書かれていることを図や絵で表現するのも効果的です。
なお、黒色一色で書き込むよりも、いくつかの色を使用し、自分なりに色に意味を持たせることで、さらに印象的でわかりやすい書籍にアップデートすることができます。
書籍は買ったら自分のものですので、どんどん書き込んで、自分にとっての価値を高めていきましょう。
webを併用する
わからないことや、別の角度から調べたいことがあった場合は、webで検索して確認しましょう。
読書をしている時間は、書籍からの情報のみを得ないといけないルールは当然存在しません。
もやもやしながら読み進めても、集中力を欠くだけですので、すぐにwebを活用しましょう。
アウトプットする
書籍から得た情報は、言葉や文字で誰かに伝えるクセをつけましょう。
家族、友人、同僚等に書籍から得た情報を伝えても良いですし、書籍のレビューページに評価を書き込んでも良いと思います。
こうすることで、自分の理解度がわかるとともに、得た情報の使い道が見えてくるはずです。
なお、始めからアウトプットをすることを目的に読書をすると、自分の言葉に変換しながら読み進めることができるため、理解度が高く、役に立つ情報として頭に残りやすいです。
読書によってインプットするなら、アウトプットもセットにすることで、効率よく知識やテクニックを自分のものにしましょう。