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解説

【解説】iDeCoで投資信託!運営管理機関や商品の選び方と知っておくべきテクニック

【解説】iDeCoで投資信託!運営管理機関や商品の選び方と知っておくべきテクニック

こんにちは、地方公務員.comのリムクロです。

この記事では、iDeCoで投資信託する際に知っておくべきテクニックと運営管理機関の選び方について解説していきます。なお、iDeCoの基礎知識が知りたい場合は『【解説】地方公務員向け!iDeCo初心者に向けてわかりやすく解説』をご覧ください。

投資信託は、必ずリスクを伴いますが、テクニックや選び方を知っているだけでも、収支を黒字化する期待値が高くなります。

せっかく老後の生活を豊かにするための投資信託を始めるわけですから、少しでも期待値を高くしたいですよね。

期待値を上げるためには、制度をよく理解する必要がありますので、なるべくわかりやすく解説していきます。ぜひ、最後までご覧ください。

運営管理機関の選び方

運営管理機関の選び方

iDeCoによる投資信託は、初めに運営管理機関を選ぶところから始まります。

運営管理機関は、銀行・信用金庫・労働金庫・証券会社・生命保険会社など多くの金融機関等がありますが、取り扱っている商品や、サービス、手数料等が異なります。

このため、自分に最も合った運営管理機関を選択する必要がありますが、選択の際にチェックすべき大きなポイントは、次の4つです。

チェックポイント
  • 取り扱っている商品:自分が投資したい商品があるかどうか(※投資信託商品の選び方については、次項で取扱い)
  • サポート体制:コールセンターが用意されているか。平日の夜間や土日にサポートが受けられるか。わかりやすい説明資料を作成しているか。レポートが見やすいか
  • 口座管理手数料:毎月口座を維持するために運営管理機関に差し引かれる費用。手数料が安ければ安いほどお得で、0円の機関も少なくない。
  • 信託報酬率:投資信託の残高に対して運営管理機関に差し引かれる費用。報酬率が低ければ低いほど、お得

自分が投資したい商品がなければ、他の運営管理機関を当たることになりますし、サポート体制が悪ければ、不安や不都合が後から現れる可能性があります。

また、口座管理手数料や信託報酬率は、当然安い方が、お得にサービスを受けられます。なお、全く同じ投資商品でも、信託報酬率が違う場合もありますので、出来るだけたくさん比較することをおすすめします。

運営管理機関を決定したら、運営管理機関に問合せ、加入手続きを取ることになります。

運営管理機関は、iDeCo公式サイトから確認することができます。『こちら

投資信託商品の選び方

投資信託商品の選び方

投資信託商品は、『資産』『地域』『方法』の3つの観点から区分することができます。この、3つの観点の組合せによって商品を選ぶこととなります。

資産

資産は、投資がどんなものに対して行われるのかという観点です。

具体的には、株式・債権・不動産・コモディティ(燃料や貴金属等)などがあり、それぞれ異なる特徴を有しています。

各投資の特徴
  • 株式:価格の上下が大きく、大きな利益を得たり急激な値下がりが発生する
  • 債権:比較的リスクが低いが、大きな利益は得られにくい。破綻時には大きな損をする
  • 不動産:価格の上下が大きく、利回りが高い。破綻や自然災害時には大きな損をする
  • コモディティ:必需品のため、株式等と連動しにくく、分散投資しやすい

地域

地域は、どの地域に対して行われるのかという観点です。

具体的には、日本国内・先進国(米国及び欧州)・新興国(BRICs)などがあり、それぞれ異なる特徴を有しています。

各地域の特徴
  • 日本国:日本国内の情勢は、日常的に感じることが出来るため、変動を把握しやすい
  • 先進国:既に経済が高水準にあり安定しているため、比較的リスクが低いが、大きな利益は得られにくい
  • 新興国:発展の途中であり、大きな成長が期待できるが、同時に不安定でもある。価格の上下が大きく、大きな利益を得たり急激な値下がりが発生する

方法

方法は、どのような方法で投資していくのかという観点です。

具体的には、インデックス型(パッシブ型)とアクティブ型があり、それぞれ異なる特徴を有しています。

各方法の特徴
  • インデックス型:日経平均株価や東証株価などの特定指数に運用成果が連動するような設計の投資方法。比較的リスクが低いが、大きな利益は得られにくい。運用コストが低い
  • アクティブ型:インデックス型よりも大きな成果を狙うことを目標とした設計の投資方法。比較的リスクが高いが、大きな利益が得られることもある。運用コストが高い

このように、『資産』『地域』『方法』において、それぞれ異なる特徴を有したものが用意されていますが、『国内債券のインデックス』とか『先進国株式のアクティブ』のように選択することになります。

なお、これらの多種多様な投資信託商品を、初めから色々と組合せた『バランス型投資信託』というものも存在しますので、あれこれと考えるのが苦手な方にはおすすめします。

知っておくべき3つのテクニック

知っておくべき3つのテクニック

ここまでで、iDeCoにおける投資信託の、運営管理機関や投資信託商品の選び方がわかったと思います。

では、ここから実際に投資をしていくわけですが、投資はリスクと隣合わせなため、少しでもリスクを軽減させる方法を考えなくてはなりません。

そこで、リスクを軽減させるために知っておくべきテクニックを3つ紹介します。

  • 分散投資:商品を1つではなく複数選択することで、リスクを分散させる。場合によっては、定期預金と株式のように、元本確保型と投資信託型を組み合わせることで、安全性を高めることができる。心労にならない程度の配分にするのがおすすめ
  • 配分変更:今後未来に渡って投資する配分を変更することで、手厚くしたい商品への配分を大きくすることができる。また、損益によって変化した割合を、再調整することもできる
  • スイッチング:現在保有している資産の配分を変更することで、利益を確保をしたり損益によって変化した割合を、再調整したりすることができる。例えば、投資年数が長くなってそれなりに利益が出た場合に、投資信託資産を減らしてその分定期預金を増やすことで(スイッチ)、リスクを軽減できる

初めから分散投資を行い、毎年1回以上は配分変更するべきかを考え、数年に1度はスイッチングするべきかを考えるようにすれば、一点貼りをするのと比較してはるかにリスクを抑えることができます。

投資をする際の参考にしていただければ幸いです。

iDeCoを投資運営の入り口に

iDeCoを投資運営の入り口に

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。iDeCoを通じて、投資信託のことを大方理解されたと思います。

iDeCoで投資できるのは、地方公務員の場合は1月当たり12,000円までです。30年継続したとしても、432万円の投資で、500万円に変化していればかなり良い方だと思います。

いわゆるFIRE(早期リタイア)をするためには、投資資産1億円が必要と言われているので、全然足りません。

もちろん、老後の生活を少しでも豊かにするという趣旨でiDeCoが存在しますので、それで良いのですが、せっかく投資について学んだのであれば、これを入り口にして、たくさんの投資運営に挑んでいただけたらと思います。

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