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コラム

【書籍紹介】法制執務詳解は立法担当者のバイブル(おすすめ)

各地方公共団体において、条例や規則の制定や改廃を行うに当たっては、大変な労力が費やされていることと思います。

条例や規則は、一字異なるだけで全く別の意味となってしまったり、句読点があるかないかで指している事柄が変わってしまったりするため、正確な表現が求められるものです。

このため、一般の事務職員が経験値や能力だけで完璧に成し遂げるのは困難であり、正しい答えを導き出すための武器が必要となります。

この武器として、私がおすすめしたいのが『法制執務詳解』という書籍です。

法制執務詳解は、元栃木県職員『石毛正純さん』の著書で、第1版が2008年に発売され、第3版が2020年3月に発売されました。

法制執務詳解の中では、具体例としてたくさんの法令が引用されていますが、第3版では2020年4月を基準に引用されているため、最新版の購入をおすすめします。

これを1冊持っておけば、条例・規則の制定・改廃について困ることはなくなるでしょう。

大変おすすめな一冊のため、この記事では、法制執務詳解の魅力について書いていきます。

法制執務詳解をマニュアルとして使おう

地方公務員は、法令や法令を遵守するために作成されたマニュアルに従って業務を行いますが、立法に関するマニュアルを、一般の事務職員が作成するのは無理があります。

しかし、マニュアルが無いとなると、業務の効率性が下がったり、統一性のない内容となってしまいがちです。

そこで、立法に関しては全部署共通で、法制執務詳解をマニュアルとして取り扱うことをおすすめします。

マニュアルを作成するのは非常に労力がかかりますので、4000円程度で質が保証されたマニュアルが買えるのは、利点しかないと言っても過言ではありません。

法制執務詳解には魅力が溢れています。

法制執務詳解の魅力

すぐに思いついた法制執務詳解の魅力は、次の4点です。まだまだあるように思えますが、直感的に書いていきます。

目次がわかりやすい

法制執務詳解は、条例規則の制定や改廃について、目次をみるだけでどのページに書かれているのかがすぐにわかります。

こういった解説ものの書籍は、目次を見るだけではどこに書いているのかがわからず、結局それっぽいセクションを丸ごと読んだけど欲しい情報が書いていなかったなんてことが多いものです。

しかし法制執務詳解は、例えば『章、節等の改正』>『章名等だけを改正する場合』>『章名だけを削る場合』といった階層的な目次が用意されており、どのようなカテゴリのどのような事務について書かれているのかが、実務に沿った形でわかります。

このため、非常に効率よく必要な情報が調べられるため、魅力的です。

例示が豊富

法制執務詳解は、全ての事項について例示が示されています。

例示のほとんどが、実際に行われた法令の制定や改廃を取り上げたもののため、具体性が高い分理解しやすいです。

また、似たようなものであっても少しでも表現が異なる場合は、例示が複数個設定されているため、正しいのかどうかを迷わずに済みます。

理解のしやすさと正しさへの確証を持てる点が、魅力的です。

権威性が高い

法制執務詳解は、第1版が2008年に発売されていますが、それよりも以前に、『自治立法実務のための法制執務詳解』というタイトルで4訂まで発売されています。

最初に発売されたのが1983年のため、既に37年もの間、自治立法実務に役立てられてきたものです。

これだけの実績がある書籍は権威性が高く、信頼ができます。立法という、自治体において極めて重要な業務で使用するためには、権威性が高い点は、魅力的です。

横書きで書かれている

実務では横書きをしているのに対し、法令に関する書籍は、未だに縦書きで書かれていることも多いため、不便に感じます。

特に、縦書きでは数字を漢数字で表現したり、イロハで表現していたりと、不要なギャップを感じるところです。

ところが法制執務詳解は、横書きで書かれており、算用数字やアイウ等の表現が用いられており、実務に活きやすく書かれているため、魅力的です。

購入はネットがおすすめ

法制執務詳解のような、自治体職員の一部がターゲットの書籍は、店舗で在庫を抱えているところが少なく、なかなか入手できません。

私は、改定前の法制執務詳解も所有しているため、どのように変わったのか確認してから購入しようと思いましたが、5店舗の書店に足を運んでも発見することができませんでした。

初めからネットで買えばよかったなと思いながら楽天市場で購入したため、皆さんにもネット購入をおすすめします。

参考に、楽天市場とAmazonのリンクを貼っておきます。

法制執務詳解は地方公務員全体にとって有益

法制執務詳解は、本当に有益な書籍です。この書籍は、立法担当者だけでなく、地方公務員全体にとって価値のあるものです。

なぜなら、どのように法令を制定しているのかがわかれば、法令を正しく読み取ることができるからです。

地方公務員にとって、法令を正しく読み取ることは非常に重要で、ぜひとも身につけたい能力の1つだと思います。

自己研鑽のために読書をするときは、ついつい流行りのビジネス書に手を伸ばしがちですが、自治体職員ならではの法制執務に関する学習をしてみてはいかがでしょうか?

法制執務詳解で学習することにより、ライバルに差をつけましょう!

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