こんにちは、地方公務員のリムクロです。
2021年最初の記事ですが、当初は『地方財政』をテーマにした記事を書こうと考えていましたが、仕事を始める前に硬すぎて疲れてしまうかなと思い、変更しました。
この記事では、私が『勉強・学習』に対する多様性について思うことを書いていきます。
親は子どもに対して、ついつい『受験勉強しなさい』と受験勉強至上主義的な考えを押し付けてしまいがちですが、地方公務員の世界もそう変わらないと思います。
部下に対して、『勉強が足りないから読書をしなさい』とか『前例を確認したか?』とか、いかにもやる気がでない声掛けばかりです。
どんな経験から能力を向上させるかは個人の自由だし、正解は無いのかなと思いますので、その一例として、私の経験談を紹介します。
『へー、そんな勉強もあるのね』そんな風に思っていただければと思います。
学校教育的勉強はほとんどしていない
私は、学校教育的視点に立つと、大変不真面目な子どもでした。例えば、小学生のときは次のような感じです。
中学生になっても部活動が増えたくらいで、勉強に対する姿勢は変わっておらず、高校選びも、友達に誘われて、家から1番近くの公立高校を選択しました。
高校生になっても試験は赤点ギリギリを保つ程度で、なんとか卒業した形です。
このように、私は学校教育的勉強をほとんどしていませんが、市役所に入り、今も働くことができています。
『じゃあ地方公務員に勉強は不要?』と疑問に思った方、それは違うと思います。私にとっての『勉強』が『学校教育的』ではなかっただけです。
やりたいことを真剣に!私はオンラインゲーム
私は、勉強の方法は学ぶ人の個性と直結するはずであり、多種多様で当たり前だと思っています。
例えば、野球部の生徒が一生懸命練習したからといって、数学の点数は伸びませんが、プロ野球選手になれなかったとしても、一流企業に就職出来たりします。
これは、真剣に部活動に打ち込んだことによって、人間として大きな成長をすることが理由であり、そういった人物は、社会人になってからも活躍する傾向にあるためです。
これも、部活動による勉強の成果だと言って良いと思います。
また、学校活動と全く関係のないアルバイトや趣味であっても、真剣に取り組むことができれば、成果は必ずあるはずです。
では、どんなことなら真剣に取り組めるか?そう考えたときに、自分がやりたいことをやるのが1番の勉強だと思います。
親は子がやりたいことに協力し、上司は部下の挑戦を応援してあげるのが理想的ではないでしょうか。
人材育成は、そのような観点で行うのが最適だと私は考えます。
オンラインゲームから得られた経験値(参考)
私は、中学3年生から高校3年生まで、時間を余すこと無く全てオンラインゲーム『メイプルストーリー』に費やしました。
自分が1番やりたいことを真剣にやり続けて得た経験値が、社会人として生きていく能力を確実に育て上げています。
では、どのような要素が能力を育てたのかを分析しましたので、紹介します。
チャット
当時は、音声チャットの利用は盛んではありませんでしたので、コミュニケーションは全て文字チャットでした。
ゲーム中のチャットはメールとは異なり、最大30文字程度で簡潔にわかりやすく相手に物事を伝える必要があります。
また、チャットをしている間はゲームプレイが止まってしまうため、出来るだけ早く終える必要がありました。
結果として、『文章構成力』『タイピング速度』『敬語』などを身につけることができました。
ゲーム通貨
ゲーム攻略には、ゲーム通貨を大量に入手する必要があります。
リアルマネーを投入することができれば、ゲーム通貨を容易く入手できますが、中高生の私にはそんな財力はありませんでした。
このため、どうすればゲーム通貨を効率的に入手できるかを考え、相場予想や投資などを行い、支出も減らせる方法を考え続けました。
当時の所有していたゲーム通貨を全て換金した場合は、数百万円相当の価値があったことを考えると、子どもの割に成功出来ていたなと思います。
結果として、『経済力』『経営力』『論理的思考』などを身につけることができました。
レベル上げ
当時のオンラインゲームのレベル上げは、なかなか忍耐力のいる作業でした。
高レベルになると、1レベルを上げるのに100時間かかることもあったぐらいです。
メイプルストーリーは、当時の日本ユーザー数は数百万人いましたが、記憶が確かであれば、私はその中で最高38位をマークしています。
私以外の上位のユーザーは、大学生やフリーターの方が多く、上位になるためには、かなり効率的にレベル上げをし続ける必要がありました。
結果として、『忍耐力』『効率力』『計画性』などを身につけることができました。
リーダー
オンラインゲームは、大人数でボスを倒すことも楽しみの1つであるため、多くのユーザーと親しくする必要があります。
このため、チームに所属するのが基本となりますが、私は上位ユーザーが50名ほど所属するチームのリーダーを担っていました。
当時の上位ユーザーはほとんどが20歳を超えている中、私は当時16歳です。
ボスを倒す際の陣形や作戦を考えたり、メンバー同士の争いを鎮めたりと、中々大変だったことを思い出します。
年上の50名をまとめあげるには、常に正しい判断をした上で、チームを和ませる必要がありました。
結果として、『判断力』『ムードメイク』『リーダーシップ』などを身につけることができました。
勉強・学習方法に正解はない
まだまだありますが、私の経験談は、これくらいにしておきます。
経験談で私が何を言いたかったかと言いますと、勉強・学習方法に正解は無いと言うことです。
一見、ただただパソコンに向かってゲームをしているように思えても、実は多くのことを学んでいるかもしれません。スマホも漫画ももちろん同様です。
読書や誰かの仕事を見るだけが勉強ではないと思いますので、自分がやりたいと思ったことを真剣に取組むのが最も効果的だと思います。
大人になっても、ずっと勉強していくと思いますので、そんなマインドセットが出来たら最高の人生です。
多様性が活かされる世の中では、勉強・学習方法だって多様性で良いと私は思います。
窮屈な考え方はやめて、楽しい勉強をしてきましょう!