
エクセル基礎①に続いてこの記事をご覧の皆さんは、知識を後回しにして検索するマインドセットと、エクセル又は無料・格安ツールをお手元に用意されていることと思います。
エクセル等が手元にある以上、必要最低限の操作は身についているはずなので、この記事では『作業の高速化』を目指した解説をしていきます。
作業が高速化することで、出来る仕事の量が増えたり、勉強する時間を作れたりするため、評価も能力も上げ放題です。
『エクセルは苦手』『エクセル初心者』という方でも大丈夫。私も入庁時はエクセルを全く使ったことがありませんでしたが、意識して学習することで、数ヶ月後には爆速で動かせるようになりました。
あなたも意識して行動すれば、絶対に高速でエクセルを操作できるようになりますので、頑張っていきましょう!
- 脱マウスで高速化
- 高速化できる理由
- 役立つショートカット・アクセスキー20選
- 切り取り(ctrl+X)
- コピー(ctrl+C)
- 貼り付け(ctrl+V)
- 値で貼り付け(Alt→E→S→V→Enter)
- 1つ上のセルをコピーして貼り付け(ctrl+D)
- 1つ上のセルをコピーして貼り付け(ctrl+R)
- 行を挿入(Alt→I→R
- 列を挿入(Alt→I→C
- 範囲選択(Shift+矢印)
- 合計式[SUM](Alt+Shift+=)
- フィルターを掛ける(Shift+ctrl+L)
- 1つ右のシートに移動(ctrl+PageDown)
- 1つ左のシートに移動(ctrl+PageUp)
- シート名を変更(Alt→H→O→R)
- 1画面分右に移動(Alt+PageDown)
- 1画面分左に移動(Alt+PageUp)
- データの最端セルに移動(ctrl+矢印)
- 最初のセルに移動(ctrl+Home)
- 最後のセルに移動(ctrl+End)
- 上書き保存(ctrl+S)
- エクセルは効率化が命
脱マウスで高速化

エクセルに限りませんが、PCを早く操作したいなら、とにかくマウスを使わないことです。
マウスは感覚で操作できるため、初心者の味方となってくれますが、キーボード操作と比べると時間がかかります。
特にエクセルは、非常にたくさんの種類の操作が用意されていますが、ほとんど全てがマウスを使用せずに行えるため、効果は抜群です。
『キーボード操作を覚えるのが大変じゃないの?』
エクセル基礎①でお伝えしたとおり、検索すれば問題ありません。
もちろん覚えたらさらに爆速化しますが、習うより慣れろです。脱マウスすることで、自然と身につきます。
高速化できる理由
『なぜ高速化できるのかイマイチわからない』
そんな方も多いと思いますので、エクセルで脱マウスすることによる『3減』について、少し触れていきます。
移動時間を減らせる
マウスを使用する場合は、マウスポインターを該当位置まで移動させる必要があるため、データが多ければ多いだけ移動に時間を要します。
また、タブやリボンからコマンドを選択する際にも、マウスを左右に移動させる必要があり、数秒のロスが発生しています。
これらはほんの数秒間のように思えますが、1日に何十回、何百回繰り返していることを考えると、大きなロスに気づくはずです。
一方キーボードを使用する場合は、特定のセルやコマンドを一瞬で選択することができるため、移動に使用する時間は、全くと言っていいほどかかりません。
マウスとキーボードの移動時間の差は大きいものがあります。
探す時間を減らせる
『あれ?重複する値を削除するのはどこにあるっけ?ないな、ないな、あった!』このような探す時間を減らしてくれるのがショートカットとアクセスキーです。
覚えればどんなコマンドも1秒以内で選択できますし、目で見てタブやリボンから探しているくらいなら、『エクセル ショートカット 重複』と検索した方がよほど効率的だと言えます。
人は、探しものをしている時間が、年間150時間あると言われるほど、『探すこと』に時間を浪費しているものです。
探す時間を減らすことにフォーカスすると、脱マウスが合理的な方法であるとことがわかります。
操作時間を減らせる
マウスと比較するとキーボードは操作時間が圧倒的に短いです。
例えば、『A1セルの数式をB1セルにコピーして貼り付けたい』と思った時に、あなたはどのような操作をしますか?
①A1で右クリック→コピー→B1で右クリック→貼り付け
②A1セルの右下角を押さえながら下にドラッグ
③A1セルでctrl+C→B1セルでctrl+V
④B1セルでctrl+D
①と②はマウス操作、③と④はキーボード操作のみで行いますが、実際に操作してみると、圧倒的に④が早いことに気づくと思います。
②と④は大差ないのでは?と思った方もいるかもしれませんが、文字や数字を入力しているときは、手はキーボードの上に乗っていますから、マウスに手を動かして、終わったらキーボードに戻すまでのロスが大きいのです。
役立つショートカット・アクセスキー20選

ここまでで『なんだかマウスよりキーボードの方が早そうだな』と思っていただけたかと思います。
脱マウスに向けてショートカットキー・アクセスキーを、まずは20個紹介しますので、ぜひ使用してみてください。
なお、自治体のPCは全てwindowsだと思いますので、Macの入力方法は省略いたします。
切り取り(ctrl+X)
選択されたセルを切り取ります。
コピー(ctrl+C)
選択されたセルをコピーします。
貼り付け(ctrl+V)
直前に切り取り又はコピーしたデータを貼り付けます。
値で貼り付け(Alt→E→S→V→Enter)
直前に切り取り又はコピーしたデータを値で貼り付けます。
1つ上のセルをコピーして貼り付け(ctrl+D)
選択されたセルの1つ上のセルをコピーして貼り付けます。
1つ上のセルをコピーして貼り付け(ctrl+R)
選択されたセルの1つ左のセルをコピーして貼り付けます。
行を挿入(Alt→I→R
選択されたセルの属する行の上に、1行挿入します。
列を挿入(Alt→I→C
選択されたセルの属する列の左に、1列挿入します。
範囲選択(Shift+矢印)
範囲を選択します。
合計式[SUM](Alt+Shift+=)
合計式のフォームを入力します。
フィルターを掛ける(Shift+ctrl+L)
選択されたセルの属する行に、フィルターを掛けます。
1つ右のシートに移動(ctrl+PageDown)
1つ右のシートに移動します。
1つ左のシートに移動(ctrl+PageUp)
1つ左のシートに移動します。
シート名を変更(Alt→H→O→R)
シート名を変更します。
1画面分右に移動(Alt+PageDown)
1画面分右に移動します。
1画面分左に移動(Alt+PageUp)
1画面分左に移動します。
データの最端セルに移動(ctrl+矢印)
データの最端セルに移動します。
最初のセルに移動(ctrl+Home)
A1セルに移動します。
最後のセルに移動(ctrl+End)
最後のセルに移動します。
上書き保存(ctrl+S)
上書き保存します。
エクセルは効率化が命
脱マウスをすることで、ショートカットキーやアクセスキーを覚えることができ、エクセルの操作は見違えるほど早くなります。
この記事ではたった20個しか紹介していませんので、実務をしていると、こんなときはどんなショートカットキーやアクセスキーがあるんだろうと疑問に思うはずです。
その時は積極的に検索してみてください。自分で疑問に思って調べたことは頭に残りやすいため、爆速化への近道となります。
エクセルはとにかく効率化することが一番重要です。効率化するにはキーボード操作になれるのが最も理想的なため、今日からぜひ脱マウスにチャレンジしてみてください。
作業を捗らせることで、余暇を生み、人生を幸福なものにしていきましょう。